薬学生のテスト期間は死ぬほど忙しいって話。
クリスマス、大晦日、お正月と慌ただしく忙しい年の瀬。
世間では楽しい行事がすぐに過ぎ去ってしまう時期なのだが薬学生にとってこの時期はまさに地獄である。
僕の大学では1月初旬から約1週間テスト期間があるのだが
12月下旬〜テストにかけて常に脳裏には「テスト」の三文字が浮かんでクリスマス、正月などを純粋に楽しむ事が出来ないのである。
毎回薬学生を苦しめている定期試験。
寿命を削っていく定期試験。
何がやばいのか紹介したいと思う。
科目数が異常
まず科目の数がアホみたいに多い。
buta-pharm-blog.hatenablog.com
1週間に12,13科目をこなしているのでその科目分テストがあるのである。
レポートだけで単位が取れるという科目がない。
それに試験の日程もテスト期間の1週間に12,13科目のテストを行うため毎日約2科目のテストを受けることになるのでテスト期間はまさに休んでいる暇がないのである。
なのでテスト期間の薬学生は睡眠不足、ストレスのダブルパンチで生きる希望を失った死んだ目をした魚状態なのである。
テストが定期テストレベルではない
一般的な大学のテストというと過去問を使えば大抵出る問題が決まってるからレジュメなど持っていなくても余裕で前日の夜からでも合格できる。
しかし薬学部のテストはそんな甘ったれてはいない。
定期テストではなくまさに入試である。
各科目様々な研究室の教授陣が授業をしており当然毎年異動などで他大学から新しい先生がきて自分の代から新しい教授が担当になったりする科目も出てきてしまう。
そうなるとこれまでの過去問が通用しなくなるのである。
なので科目によってはレジュメを一から読んで内容を理解しないとテストが解けないのである。
暗記量が鬼
この学部に入って成長したことは何ですか?と聞かれたら僕は真っ先に短期間での記憶能力であると答える。
とにかく覚えること(カタカナ)が多すぎる。
特に今期は薬理学の薬の暗記がカタカナのオンパレードで頭が爆発した。
(例)
末梢生交感神経抑制薬(アドレナリンβ受容体遮断薬)
非選択的→プロプラノロール、ピンドロール
β1選択的→アテノロール、メトプロロール、アセブトロール、ビンソプロロール
血管拡張薬(カルシウムイオンシャネル遮断薬)
ジヒドロピリジン系→二フェジピン、二カルジピン、ニトレンジピン、二ソルジピン、アムロジピン、二ホニジピン、シルニジピン
もはや世界史かよ。
頭を使う計算問題はほとんどなく記憶力さえあれば薬学部のテストは容易に突破できるので記憶力が抜群な人には逆に有利なテストである。
再試は本試
このように科目によってはテストが困難を極めているので本試験で落とす人は山のように存在している。
しかし僕の大学のいいところは本試験に落ちたら一発で落単ではなく再試験があるところである。(1科目につき2000円)
落ちた人は皆口を揃えて「再試は本試」と言っている。
また5科目以上(10000円分)落とすと諭吉プレイヤーと罵られるので落としすぎは注意である。
4年後には1万円札は渋沢栄一になっているから渋沢プレイヤーなんて呼ばれるんかな。