香川県で2週間うどんを食べ続けて気づいたこと
12月の頭から2週間免許合宿で香川県に行った。
普通関東の大学生に人気な免許合宿というと夏は静岡、冬は東北と言われたりしている。
なぜわざわざ香川に免許を取りに行ったのかというと四国旅行に行った友人がみんな口を揃えて「香川のうどんは桁が違う」
と言っていたからである。
香川のうどんって本当に桁が違うの?普通のうどんと変わらんでしょ?検証してみたいなと思い2週間毎日うどんを食べてみた。
香川のうどんの歴史
うどんの歴史の前にまず香川県について
香川県(かがわけん)は、瀬戸内海に面し四国の北東部に位置する日本の行政区画及び地方公共団体。令制国の讃岐国に当たる。県庁所在地及び最大の都市は高松市。(Wikipediaより)
地理的に香川県は面積が日本で一番小さい国でありまた災害が少ない県である。
そんな小さな県である香川県。
うどん用小麦粉の消費量が59,645トンと全国1位で2位の埼玉県の使用量の2倍以上と圧倒的な強さを誇る香川県。
そもそも日本にどうやってうどんが伝わったのか調べてみると
讃岐イチの有名人と言っても過言でないのが、弘法大師こと空海です。
この空海が、唐よりうどんとルーツを持ち帰ったという説があります。
当時、遣唐使として唐へ赴き、使命を果たして日本へ帰ってきた空海は、唐の西安で皆が食べているという「混沌」という、練った小麦粉をゆでて食べる食文化を琴平町に伝授したとの事です。
というようにあの空海が讃岐国(香川)にうどんを伝えたのが日本のうどんの起源らしい。
実際に2週間ひたすらうどんを食べまくった
県民平均で年間180玉ほど食べられているうどん。
なぜそんなにうどんが食べられているのか2週間ひたすら食べてみた。
①とにかくうどん屋が多すぎる
香川は引くほどうどん屋が多い。
僕が通っていた自動車学校の半径2km圏内のうどん屋を実際に調べてみると10店舗もヒットした。
コンビニ、スーパーの合計よりも2倍以上多かった。
タウンページの統計データによると香川県のうどん屋は558店舗あり一方ラーメン屋は167店舗と圧倒的にうどん優勢という東京とは真反対の勢力図である。
また、2019年3月の統計よりコンビニの数とうどん屋の数を比較したところコンビニが442店舗とうどん屋よりも少ないのである。衝撃である。
香川県の人口1万人あたりのコンビニ数は全国18位なのでコンビニが少ない県であるという訳ではないようだ。
②うどんが安すぎる
うどんがこんなに食べられるのはうどんが安いのが一番の理由だと思う。
今もなお続くラーメンブーム。
都内のラーメン屋でラーメンを食べようと思うと平均的な相場として694円だと言われており有名店だと1000円を超える場合もある。
一方香川のうどんはワンコイン以下でうどん+かき揚げでお腹いっぱい食べることができる。
3回ほどリピートした「こがね製麺所」のかけうどん(中)なのだが量も多くいつも食べてるかけうどん(中)の1.5倍以上は量がありこれとかき揚げで十分お腹いっぱい食べれる。
大学の近くに出来たら間違いなく週3以上通ってしまう。
大学の近くに出来てくれ........
またスーパーで売られているうどんも破格の安さである。
これを見て欲しい。
1食63円!?!?
3食スーパーのうどんだったら200円以下で済む。
調味料さえあればすぐに食べれて、またアレンジも加え放題と金欠の学生にとっては最高の食のツールである。
③お店によってうどんの特性が違う
うどんで良く言う「コシ」ってなんなんだうと「コシ」を知らずに行ったのだが「コシ」の有無だけで味が全然変わってくる。
個人的に池上製麺所の温玉ぶっかけは一番麺のコシが強くて新しい感覚だった。
このお店はうどんだけでなく愛嬌のある「るみあばあちゃん」がいる有名なお店でとてもアットホームなお店で居心地がとても良かった。
一方先ほどの画像にあったこがね製麺所のうどんはあまりコシがなくするすると食べられて個人的にはこがね製麺所のうどんのようなあまりコシのない麺が好きである。
こがね製麺所はチェーン店として香川県にいくつか店舗があるので訪れた時はぜひ一度行って欲しい。
このように「コシ」だけではなくうどん本来が持つ風味であったり出汁の種類などでうどんの味は無限大にも広げられることができるのである。
まさにラーメンのような感じである。
香川のうどんは死ぬまでに一回は食べるべき
このようにうどんは麺の「コシ」、「風味」、出汁の種類などの組み合わせによって全く違うものが生まれるということが実感できた。
今の時代、麺といったらラーメンと言われるかもしれないがうどんもラーメンと同じくらい魅力のあるソウルフードだと思っている。
ぜひ讃岐國 香川県のうどんを一度味わって欲しい。
うどんだけ食べに香川県に訪れる価値は十分あると思もう。